私たちが普段から口にしていることの多い牛乳。牛乳といっても低脂肪牛乳や脱脂粉乳などいろいろな種類のものがスーパーやコンビニでは販売されていますが、牛乳にどれぐらい種類があって、それぞれの栄養価がどれぐらい違うか知っていますか。
今回は生乳を含む5種類の牛乳について、それぞれに含まれるカロリー、三大栄養素、ビタミン・ミネラル等を比較してみたのでその結果を紹介します。
目次
牛乳に含まれるカロリーをランキング
名前 | エネルギー(kcal) |
---|---|
生乳(ジャージー種) | 80 kcal |
加工乳(濃厚) | 73 kcal |
🥛普通牛乳 | 67 kcal |
生乳(ホルスタイン種) | 66 kcal |
加工乳(低脂肪) | 46 kcal |
5種類の牛乳の中で1番カロリーが高いのはジャージー種の生乳。100グラムあたり80キロカロリーです。
反対に1番カロリーが低いのは低脂肪乳。100グラム当たり46キロカロリーしかカロリーが含まれていません。
私たちが1番頻繁に飲んでいるであろう普通牛乳はちょうど5種類のうちの真ん中、100グラム当たり67キロカロリーの栄養があります。
生乳を私たちが飲むことはほぼありません
基本的に生乳を私たちがほとんど飲む機会はありません。というのも生乳というのは牛から乳を絞ったそのものを指す言葉。
普段私たちがスーパーで買っているのは殺菌消毒された牛乳なので、注目して見るのは加工乳2つと普通牛乳の3種類で良いと思います。
- 普通牛乳
- 加工乳(濃厚)
- 加工乳(低脂肪)
名前 | エネルギー(kcal) |
---|---|
加工乳(濃厚) | 73 kcal |
🥛普通牛乳 | 67 kcal |
加工乳(低脂肪) | 46 kcal |
3種類の牛乳を見ると、予想通り濃厚な加工乳は普通牛乳よりも100グラムあたりのカロリーが高く、反対に低脂肪乳は名前の通り脂肪分がカットされているため普通牛乳よりもカロリーが100グラム当たり20キロカロリーほど低めです。
カロリーの内訳ともなる水分率やタンパク質、脂質、炭水化物がどれだけ含まれているかについては次の表で確認できます。
名前 | エネルギー(kcal) | 水 分 | たんぱく質 | 脂 質 | 炭水化物 |
---|---|---|---|---|---|
加工乳(濃厚) | 73 kcal | 86.3 % | 3.5 g | 4.2 g | 5.2 g |
🥛普通牛乳 | 67 kcal | 87.4 % | 3.3 g | 3.8 g | 4.8 g |
加工乳(低脂肪) | 46 kcal | 88.8 % | 3.8 g | 1 g | 5.5 g |
普通の牛乳には表を見ると分かる通り普通の牛乳にはタンパク質、脂質、炭水化物がすべてバランスよく含まれていることがわかります。
牛乳は優秀な栄養源とよく言われますが、これは実際その通りで3大栄養素がバランスよく含まれている食品はそれほど多くありません。
この3大栄養素のうち、脂質の割合を加工の過程で変化させたもの=加工乳であり、脂質の割合を高くしたものは濃厚な加工乳、脂質の割合を低くしたものは低脂肪乳といった名前で知られています。
上の表を見る限り、低脂肪乳の脂質割合はわずか1gと最も低く、牛乳は飲みたいけれど脂質は取りたくないと言う人にはまさにうってつけの飲み物となっています。
ただし普通の牛乳や濃厚な牛乳に含まれている脂質がかなり多いかと言われるとそこまでではないため、いちどに数百ミリリットルを一気に摂取するような飲み方をしていない限り、普段の生活ではそれほど摂取量は気にしなくていいと思います。
牛乳3種類に含まれるミクロ栄養素
続いてミネラル類やビタミン類などのより微小な栄養素である肉類をその含有量を比較します。
名前 | ナトリウム | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | 銅 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
加工乳(濃厚) | 55 mg | 170 mg | 110 mg | 13 mg | 100 mg | 0.1 mg | 0.4 mg | 微量 |
🥛普通牛乳 | 41 mg | 150 mg | 110 mg | 10 mg | 93 mg | 0.02 mg | 0.4 mg | 0.01 mg |
加工乳(低脂肪) | 60 mg | 190 mg | 130 mg | 14 mg | 90 mg | 0.1 mg | 0.4 mg | 0.01 mg |
表を一瞥するとをわかるように、それぞれの牛乳の種類で含まれるミネラル類の量はそれほど違いがないことがわかります。
タンパク質や脂質の量は牛乳の種類によって数グラムほどの差が出ていましたがミネラル類に関してはほとんど差がないと言っていいでしょう。
ビタミン類の含有量を比較
名前 | レチノール | ビタミンK | ビタミンB1 | ビタミンB2 | ナイアシン | ビタミンB6 | ビタミンB12 | 葉酸 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
加工乳(濃厚) | 34 μg | 1 μg | 0.03 mg | 0.17 mg | 0.1 mg | 0.05 mg | 0.4 μg | 微量 |
🥛普通牛乳 | 38 μg | 2 μg | 0.04 mg | 0.15 mg | 0.1 mg | 0.03 mg | 0.3 μg | 5 μg |
加工乳(低脂肪) | 13 μg | 微量 | 0.04 mg | 0.18 mg | 0.1 mg | 0.04 mg | 0.4 μg | 微量 |
基本的にはビタミン類に関してもミネラル類と同じようなことがいえます。
一部のミネラル類に関しては低脂肪乳に含まれる栄養がやや少なくなっていますが、全体を見るとそれほど栄養量の差は大きくありません。
メーカーやブランド品によって栄養価は変わります
ここでは牛乳を種類別に比較しているので具体的なメーカーの輸入ブランドについては触れていませんが、ミネラル類やビタミン類の含有量はメーカーによって様々です。
例えば低脂肪乳の中には加工の過程でビタミン類や鉄分などのミネラル類を追加しているものもあるのですべての低脂肪乳が一律に同じ要素と言うわけではなく、店頭に置かれている牛乳のパッケージに記載されている栄養成分表を見て判断する必要があります。
*データの参照元:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
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