最近引っ越しをしたこともあり、自分でお菓子を作るようになったのですが、最近知らなかったのがクリーム類についての話。生クリームやホイップクリームなどいくつか「クリーム」と名前のつく食材はあるけれど、それらが何を意味していて、どれぐらいのカロリーがあるのかということは全然知りませんでした。
実際に自分でおかし作りをした経験がほとんどなく、私と同じように基礎知識がかけている人もいると思うので、今回は生クリームやホイップクリームとは何?という疑問から、それぞれのクリームに含まれる栄養価について調べたものを紹介していきます。
目次
クリームとホイップクリームの違いはグラニュー糖の有無
クリームとホイップクリームがそれぞれ何を意味するのかというと、簡単に分けるならば次の通り。
- クリーム:牛乳の脂肪分を抽出したもの
- ホイップクリーム:クリームにグラニュー糖を追加したもの
クリームはたんぱく質・脂質・炭水化物がバランスよく含まれる牛乳の中から、脂肪分だけをメインで残したものなので、脂質がかなり高い食品。
そこに砂糖を加えて甘くしたものがホイップクリームとのこと。これまで何となくうっすらイメージでしか知らなかったので、そういうことなのかと納得しました。
そんなクリームやホイップクリームにもそれぞれ種類があります。
例えばクリームなら、
- 生クリーム(乳脂肪)
- クリーム(植物性脂肪)
- クリーム(乳脂肪・植物性脂肪)
の3種類。クリームの中でも「生クリーム」と名前がつくのは純粋に牛乳由来の成分を使ったクリームのみ。それ以外は生クリームとは呼べません。植物性脂肪を使っているものは、それぞれクリーム(植物性脂肪)や、ホイップといった呼び名がつけられています。
今回比較するのはクリーム3種とホイップクリーム3種
今回のカロリー・栄養比較で比べていくのは、上で紹介した3種類のクリームと、ホイップクリームです。クリームにどれぐらいカロリーが含まれているかを知れば、自分が1日にどれぐらいの量を食べても平気なのかが分かるので、一度計算して調べておくことをおすすめします。
クリームの名前 | エネルギー(kcal) |
---|---|
生クリーム(乳脂肪) | 433 kcal |
クリーム(植物性脂肪) | 392 kcal |
クリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 409 kcal |
ホイップクリーム(乳脂肪) | 425 kcal |
ホイップクリーム(植物性脂肪) | 402 kcal |
ホイップクリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 413 kcal |
生クリームのカロリーは100グラムあたり433kcal。想像通りかなり高めです。植物性脂肪を使ったクリームや乳脂肪と植物性脂肪をミックスしたクリームのカロリーもそれほど変わらず、約400kcalほど。
こういった数値を見ると改めてクリーム類にたくさんカロリーが含まれていることが分かります。
クリームにグラニュー糖を加えたホイップクリームもかなりのカロリーです。これだけカロリーが高いと一気に食べてしまってはカロリー過多になってしまいます。
では、なぜクリーム類はこれほどカロリーが高いのでしょうか。その秘密を探るために三大栄養素の含有量を見てみます。
クリーム類は脂質がかなり高い
クリームの名前 | エネルギー(kcal) | 水 分 | たんぱく質 | 脂 質 | 炭水化物 |
---|---|---|---|---|---|
生クリーム(乳脂肪) | 433 kcal | 49.5 % | 2 g | 45 g | 3.1 g |
クリーム(植物性脂肪) | 392 kcal | 50 % | 6.8 g | 39.2 g | 2.9 g |
クリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 409 kcal | 49.8 % | 4.4 g | 42.1 g | 3 g |
ホイップクリーム(乳脂肪) | 425 kcal | 44.3 % | 1.8 g | 40.7 g | 12.9 g |
ホイップクリーム(植物性脂肪) | 402 kcal | 43.7 % | 6.3 g | 36.1 g | 12.9 g |
ホイップクリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 413 kcal | 44 % | 4 g | 38.4 g | 12.9 g |
この表はクリーム類に含まれる三大栄養素の量を一覧にしたものです。見てもらうと分かるように、クリーム類の脂質はかなり高め。生クリームにいたっては100gあたり45gと半分近くが脂質です。
注意:炭水化物が少ない=健康的ではない
上の表を見て、脂質は高いけれど炭水化物は少ないからヘルシーではないかと思った人もいるかもしれません。たしかに最近は低炭水化物ダイエットなどの影響で炭水化物を取らない方がいいと口にする人が増えていますが、必ずしもそうではありません。
たしかに生クリームは3.1gしか炭水化物が含まれていないものの、脂質の量は45gです。炭水化物量よりも大事なのはカロリー収支で、1日にどれだけ炭水化物を食べたかよりも、1日にどれだけカロリーを摂取したかの方が体重増減への影響は大きいものです。
炭水化物が低いからとクリーム類ばかりを食べ過ぎていたら、確実に体に脂肪が蓄積していくばかりなので、あらかじめ自分が1日に食べてもよいカロリー量を計算しておくことをおすすめします。
クリームに含まれる脂質は飽和脂肪酸が多いので注意
クリームの名前 | エネルギー(kcal) | 脂 質 | 飽和脂肪酸 | 一価不飽和脂肪酸 | 多価不飽和脂肪酸 |
---|---|---|---|---|---|
生クリーム(乳脂肪) | 433 kcal | 45 g | 27.62 g | 10.33 g | 1.39 g |
クリーム(植物性脂肪) | 392 kcal | 39.2 g | 9.01 g | 27.15 g | 0.96 g |
クリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 409 kcal | 42.1 g | 18.32 g | 18.74 g | 1.17 g |
ホイップクリーム(乳脂肪) | 425 kcal | 40.7 g | 24.98 g | 9.34 g | 1.25 g |
ホイップクリーム(植物性脂肪) | 402 kcal | 36.1 g | 8.3 g | 25.01 g | 0.88 g |
ホイップクリーム(乳脂肪・植物性脂肪) | 413 kcal | 38.4 g | 16.63 g | 17.19 g | 1.07 g |
もう一点、気をつけなくてはいけないのが飽和脂肪酸の含有量です。脂質には常温で固体の飽和脂肪酸と液体の不飽和脂肪酸がありますが、クリームに多く含まれるのは前者、飽和脂肪酸です。
この飽和脂肪酸は一度に多く摂取することが体にとってあまり望ましくない栄養と言われており、不飽和脂肪酸よりも好ましくないためクリーム類を多量に摂取する際は気をつけてください。
まとめ:クリーム類の食べ過ぎは注意
炭水化物が少ないからと生クリームの食べ過ぎには注意してください。クリーム状で食べやすいこともあってか知らず識らずのうちに相当な量のカロリーを摂取してしまう恐れがある食品なので、必ず適量摂取の原則を守って口にするようにしましょう。
*データの参照元:日本食品標準成分表2015年版(七訂)
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