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有塩・無塩バターと発酵バターの栄養価やカロリーを比較:3種類のバターの栄養はほぼ同じです。

エシレバターやボルディエバターなど、日本ではフランス産のバターが大変人気ですね。

私はフランスに住んでいた際、現地のスーパーで日本ではお高いバターをよく買って使っていましたが、無塩バターにするか有塩バターにするか何度か考えることがありました。

2種類のバターは単純に味や風味自体も違うのですが、別の商品なのでカロリーや栄養も異なります。今回はそんな昔を思い出しながら、バターの種類による栄養価の違いやカロリーについて気になったので、

  • 有塩バター
  • 無塩バター
  • 発酵バター

の3種類に絞ってそれぞれの栄養価を比較した結果を紹介していきます。

3種類のバターの違いを簡単におさらい

せっかくなので具体的な栄養価の違いに移る前に、3種類のバターがそれぞれどんな商品に当てはまるのか、またその特徴は何かについて簡単にまとめておきます。すでに違いを知っている人や、どれが何に当てはまるのか分かっている方は飛ばして読んでもらって大丈夫です。

  • 有塩バター:無塩バターに食塩を加えたもの
  • 無塩バター:純粋なバター
  • 発酵バター:乳酸菌を加えたもの(無塩・有塩タイプあり)

有塩バターや無塩バターはよくスーパーで売られている一般的なバター。それぞれの違いは塩分が入っているかです。発酵バターというのは、バターの製造過程で乳酸菌を加えたもので、最近話題のカルピスバターもこちらに該当します。

今回比較対象となる発酵バターは有塩タイプのものなので、発酵バターの無塩タイプに含まれる栄養価を知りたい方は直接メーカーさんにお問い合わせください。それでは3種類のバターの栄養価を比較していきます。

3種類のバターに含まれるカロリーはほぼ同じ

バターの名前 エネルギー(kcal)
有塩バター 745 kcal
無塩バター 763 kcal
発酵バター 752 kcal

今回比較したのはバター100グラムあたりに含まれるエネルギー量。3種類に含まれるカロリーを比較すると、有塩バターが最も少なく745kcal、無塩バター(食塩不使用バター)は763kcal、発酵バターは752kcalとなっています。

これらのカロリーを見比べて、有塩バターが最も低カロリー、無塩バターが最も高カロリーというのは数字上の事実なのですが、現実的にみるとこれらのカロリーはさほど変わりません。

むしろ全食品の中で比べるとバター類はどれもがかなりの高カロリー食材で、ご飯100gが168kcalという点から見ても、食べ過ぎるのはよくないというのが分かると思います。

三大栄養素の量もほぼ変化なし

カロリーの詳しい内訳となる三大栄養素と水分率を比較しても3種類のバターに目立った違いはほとんど見られません。

バターの名前 エネルギー(kcal) 水 分 たんぱく質 脂 質 炭水化物
有塩バター 745 kcal 16.2 % 0.6 g 81 g 0.2 g
無塩バター 763 kcal 15.8 % 0.5 g 83 g 0.2 g
発酵バター 752 kcal 13.6 % 0.6 g 80 g 4.4 g

強いて言うならば、脂質の量で無塩バターが83gと高いものの、ほかの2種類も同様に80g越えなのでほとんど有意な違いはありません。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

これは脂質をさらに細かく見た、飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸割合で見ても同じです。

バターの名前 脂 質 飽和脂肪酸 一価不飽和脂肪酸 多価不飽和脂肪酸 コレステロール
有塩バター 81 g 50.45 g 17.97 g 2.14 g 210 mg
無塩バター 83 g 52.43 g 18.52 g 2.05 g 220 mg
発酵バター 80 g 50.56 g 17.99 g 2.15 g 230 mg

若干の違いこそあるものの、飽和脂肪酸・不飽和脂肪酸の含有量に目立った差はありません。こうして見ると、少なくともマクロ栄養素に関しては、栄養面で大きな違いはないため、「こっちの方がヘルシーだから〇〇バターにする」といったような選び方をする必要はほとんどありません。

食べ過ぎないことが前提ですが、料理に合う方や、味や風味が好きなものを選んでもらって十分だと思います。

ミクロ栄養素の含有量を比較

バターの名前 ナトリウム カリウム カルシウム マグネシウム リン 亜鉛 マンガン
有塩バター 750 mg 28 mg 15 mg 2 mg 15 mg 0.1 mg 0.1 mg 微量 0 mg
無塩バター 11 mg 22 mg 14 mg 2 mg 18 mg 0.4 mg 0.1 mg 0.01 mg 0.01 mg
発酵バター 510 mg 25 mg 12 mg 2 mg 16 mg 0.4 mg 0.1 mg 0.01 mg 0.01 mg

より微細な栄養素であるミクロ栄養素について比較すると、ナトリウムの量で大きな違いがあることに気づきます。

ナトリウムというのは単純に塩分量に左右されるものなので、無塩バターのナトリウムが低く、食塩を使用している有塩バターと発酵バター(有塩タイプ)のナトリウム値が高くなるのは自然なものです。

ミネラル類においての目立った違いというのはこの一点のみで、ほかの栄養素に目をやってもほとんど違いはありません。

ビタミン類の含有量を比較

ミネラル類と同じようにビタミン類の含有量についても見てきます。

バターの名前 β-カロテン当量 レチノール活性当量 ビタミンD ビタミンK ビタミンB1 ビタミンB2 ナイアシン ビタミンB6 ビタミンB12 葉酸 パントテン酸
有塩バター 190 μg 520 μg 0.6 μg 17 μg 0.01 mg 0.03 mg 0 mg 微量 0.1 μg 微量 0.06 mg
無塩バター 140 μg 790 μg 0.7 μg 24 μg 0 mg 0.03 mg 微量 Tr mg 0.1 μg 1 μg 0.08 mg
発酵バター 180 μg 780 μg 0.7 μg 30 μg 0 mg 0.02 mg 0 mg 0 mg 0.1 μg 微量 0 mg

βカロテンやレチノール活性当量には若干の差こそあるものの、全体で見るとタイプによる含有量の違いはほとんど確認できません。ビタミン類自体もそれほど多くは含まれていないので、バターからミクロ栄養素を摂取するというのはなかなか難しいことだというのが分かります。

まとめ:種類によるバター類の違いはほぼなし

今回は3種類のバター類について栄養面からの違いを見てきました。結果としては、3種類それぞれの栄養差はほとんどなく、塩分が含まれるかどうかで多少ナトリウムの値が変わる程度なので、栄養面から〇〇バターがおすすめ!といったことはありません。

文中で話したように、味や好みでお好きなバターを利用してもらえればと思います。

*データの参照元:日本食品標準成分表2015年版(七訂)

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